農家や農業を営む方の中には
「自分の育てた野菜や果物をもっと多くの人に届けたい」
と考えている方も多いのではないでしょうか。
そんな時に役立つのがWordPress(ワードプレス)です。
専門的な知識がなくても、農園や直売所のホームページを作り農産物をネット販売することができます。
この記事では、初心者の方に向けて「WordPressで農業サイトを作る方法」をわかりやすく解説します。
WordPressで農業サイトを作る流れ
WordPressを使った農業系サイトの制作は、次のステップで進めるのが基本です。
- ドメインとサーバーを用意する
- WordPressをインストールする
- 農業向けのテーマを選ぶ
- 必要なページを作る
- ネット販売をするなら決済機能を導入する
「思ったよりシンプルだな」と感じたのではないでしょうか?
専門業者に依頼すれば数十万円かかることもありますが、WordPressを使えば月数千円程度の費用だけで運営できます。
詳しく解説していきます。
ドメインとサーバーを用意する
WordPressを始めるにはドメインとサーバーが必要になります。
「ドメイン」とはインターネット上の「住所」のようなものです。

このブログであれば
http://cafekumapapa.com/のcafekumapapa.comの部分がドメインになります。
「サーバー」とはWebやメールなどのデータを保管しておく「場所」のことです。
難しく考える必要はありません。
WordPressをを始めるには「ドメイン」と「サーバー」が必要なんだ!とだけ覚えておけば問題ないです。
では
どうやって「ドメイン」と「サーバー」を用意するかと言えば
「レンタルサーバー」に契約する必要があります。
レンタルサーバーはたくさんあり、メインどころ紹介すると以下のようなレンタルサーバーがあります。
上記のレンタルサーバーの中で特にエックスサーバーとConoHa WING(コノハウィング)は人気があります。
今はどのレンタルサーバーを選んでも簡単にWordPressを始めることができます。
WordPressをインストールする
WordPressのインストール方法については、どのレンタルサーバーでも丁寧に解説されています。
レンタルサーバーのガイダンスに沿ってWordPressをインストールしてみてください。
参考までにお名前.comレンタルサーバーでWordPressをインストールする流れについて解説しているこちらの記事をご覧になってください。
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農業向けのテーマを選ぶ
WordPressをインストールが完了したら、サイトを作成することができます。
サイト作成に進む前にWordPressテーマを変更しましょう。
WordPressテーマとはサイトのテンプレートのようなもので、テーマによっては記事作成やデザインカスタマイズを大きく補助してくれます。
効率化を図るうえでもWordPressテーマの変更は重要です。
WordPressテーマは無料から有料まで数多くあります。
農園や直売所のホームページを作成するという目的があるので、農業向けに特化したテーマや農業系のイメージに合うようなデザインのテーマを選びましょう。
また、テーマ選びはデザインだけでなく使いやすさもとても重要です。
農業向けにお勧めのテーマについてはこちらの記事をご覧になってください。
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必要なページを作る
WordPressテーマも変更して準備ができたら、販売サイトを作成していきましょう。
「どんなページを作成したほうがいいんだろう?」
そんな方に必須のページと書いた方が良いページについて解説していきます。
必須ページ
- トップページ
- 農園の雰囲気や農作物の魅力を伝える。写真を大きく使うのがおすすめ。
- 商品ページ
- 写真・価格・特徴を記載。写真は売り上げに重要なのでこだわって掲載することが重要です。
- 特定商取引法に基づく表記ページ
- 販売業者名、所在地、連絡先また返品・交換・送料などについてお客様に伝えるページです。
- プライバシーポリシー / 利用規約ページ
- 個人情報の取り扱い、利用規約についてのページです。
あれば効果的なページ
- 農園の紹介ページ
- 農園の歴史、農法、こだわりを記載することでお客様に安心感を与えることができます。
- 生産者紹介ページ
- 生産者の顔が見えると安心感を与えることができます。
- アクセスページ
- 直売所への地図や営業時間、駐車場情報を記載。
- お問い合せページ
- 問い合わせフォームを設置して、注文や質問を受けられるようにするとお客様に安心感を与えることができます。
- ブログ・お知らせページ
- 収穫情報や季節のおすすめ、お知らせなどを載せるページです。
- レシピページ
- 商品を使った料理のレシピを用意することで、購買意欲を高める仕掛けになります。
- FAQ(よくある質問)ページ
- 支払い・配送・保存方法などのお客様に寄り添って疑問を解決できるページです。
ネット販売をするなら決済機能を導入する
販売する為にカートやクレジットカード決済などはどうすればいいの?
と思う方もいると思います。
WordPressではプラグインで簡単に決済機能を導入することが可能です。
主要な決済プラグインをいくつか紹介します。
農園・直売所向けおすすめ決済プラグイン
1. WooCommerce
- 世界的に最も利用されているECサイト構築プラグイン
- 商品登録・在庫管理・注文管理など、通販サイトに必要な機能が揃っている
- 決済は追加アドオンで導入可能(PayPal、Stripe、銀行振込、代引きなど)
- 日本向けの拡張プラグイン(例:WooCommerce for Japan)で使いやすくできる
2. Welcart(ウェルカート)
- 日本国内で開発されたWordPress専用ECプラグイン
- 日本の商習慣(代引き・銀行振込・コンビニ決済)に対応
- 決済代行会社(イプシロン、ペイジェント、SBペイメントなど)と連携可能
- 日本語サポートがしっかりしており、初心者でも安心
3. Easy Digital Downloads
- ダウンロード商品向けのプラグイン(農園だと「レシピPDF」や「体験チケット」販売に向く)
- 物販よりはデジタルコンテンツ向け
- StripeやPayPalに対応
4. Stripe Payments
- シンプルに「商品販売+クレジットカード決済」だけ導入したい人向け
- ショッピングカート機能は最小限
- 少量の商品を販売する直売所向き
5. PayPal Buy Now Button
- PayPalの「今すぐ購入ボタン」を簡単に設置できるプラグイン
- 月額料金なしで導入可能
- 少額の農作物販売やイベントチケット販売に便利
ポイント
- 本格的にネットショップ化 → WooCommerce / Welcart
- 少量販売やシンプル決済 → Stripe Payments / PayPal
特に「農園直売所で野菜セットを通販したい」なら Welcart か WooCommerce が人気です。
まとめ
WordPressで農業系サイトを作成する基本的な流れは次のようになります。
- ドメインとサーバーを用意する
- WordPressをインストールする
- 農業向けのテーマを選ぶ
- 必要なページを作る
- ネット販売をするなら決済機能を導入する
専門業者に依頼すれば数十万円の費用がかかりますが、自分で取り組めば費用は月々数千円です。
もちろん、初心者にはわからないことだらけで不安が大きいと思います。
まずはチャレンジしてみることがお勧めです。
今は調べれば多くの情報を無料で得ることができます。
何事もやる気次第です!(^^)!
農業サイトを作成したいという方はWordPressを始めてみてくださいね。