「うっかり写真を消してしまい、ゴミ箱も空にしてしまった・・・」
「大事な仕事のファイルが読み込めない・・・」
そんなときに頼りになるのがデータ復元ソフトです。
今回は、WonderFoxが提供する『RecoveryFox AI』を実際に試して、使い勝手・復元性能・注意点まで初心者向けにわかりやすくまとめました。
RecoveryFox AIとは?
RecoveryFox AIは、ファイルの削除・フォーマット・破損などからデータを復元するためのデスクトップソフトです。
初期設定や専門知識が少なくても扱いやすい設計が特徴で、AIを活用したファイル判別(拡張子やフォーマットの自動判定)をウリにしています。
初心者が迷わず使えるインターフェースと、ステップごとにプレビューできる機能が魅力です。
※本記事は実使用感をもとに作成しています。
公式サイト(https://www.wonderfox.jp/)の仕様や最新バージョン情報は随時確認してください。
具体的にどんな復旧ができるの?
RecoveryFox AIで復旧できる可能性が高い具体的な事例
「間違って消して、ゴミ箱も空にしちゃった写真」を元に戻すことができるかも。
「宿題や作文が入ったフォルダー」を全部消しちゃっても、復元できる可能性がある。
「カメラのSDカードが壊れて、思い出の写真が見られない」ときにも、復元できることがある。
「間違ってUSBを全部初期化したけど、中のデータを戻したい」場合に使える。
「変なソフトでパソコンのファイルが消えた!」ときにも、AIが頑張って復元してくれることがある。
書いていたレポートが保存前に消えたけど、復元できることがある。
友だちと撮った動画を消しちゃったけど、元に戻せる可能性がある。
お気に入りの曲を消してしまったけど、探し出して復元できる。
何時間もかけたスライドを消したけど、AIが見つけてくれるかも。
起動できなくなったPCから、必要なデータを取り出せるかもしれない。
ざっくり特徴まとめ(良いところ・惜しいところ)
良いところ
- わかりやすいウィザード形式で初心者でも操作しやすい。
- AIによるファイル判別で、壊れたファイルでもプレビューできる場合がある。
- 写真・動画・ドキュメントなど幅広いファイル形式に対応。
- スキャン速度が比較的速く、スキャン中のプレビューも可能。
惜しいところ
- 復元成功率は状況(上書きの有無、ドライブの状態)に依存する。
- 深刻な物理故障には対応できない(専門の復旧業者が必要)。
価格とライセンス体系
RecoveryFox AIはスキャンとプレビューは無料で行うことができます。
復元をするにはライセンス契約が必要になります。

ライセンス | 料金 | 内容 |
---|---|---|
1週間ライセンス | 7,980円(税込み) | 緊急復旧向け |
1か月ライセンス | 9,980円(税込み) | 短期ニーズ向け、7日返金保証付き |
1年間ライセンス | 11,980円(税込み) | 長期利用向け、30日返金保証付き |
永久ライセンス | 15,980円(税込み) | 買い切り型、永久利用可能 |
対応ファイル・対応メディア
【対応ファイル】
画像 | JPEG、PNG、HEIC など |
動画 | MP4、MOV、AVI など |
音声 | MP3、WAV など |
文書 | DOCX、XLSX、PDF など |
その他 | アーカイブ(ZIP)、メールデータなど |
【対応メディア】
- 内蔵HDD / SSD
- 外付けHDD / USBメモリ
- SDカード / microSD
- デジカメやスマートフォン(カード経由)
- 一部の仮想ドライブやNAS(環境による)
※上書きが発生している領域は復元が難しいため、発見したらすぐに該当ドライブの使用を停止してください。
実際の使い方(ステップバイステップ)
以下は典型的な復元作業の流れです。
ソフトをインストールして起動
公式サイトからインストーラーをダウンロードし、画面の指示に従ってインストールします。



※ インストール先は復元対象のドライブと異なるドライブにするのが安全です。
復元元(ドライブ/フォルダ)を選択
初期画面で『ドライブ』が選べます。
初期画面はこんな感じです。

スキャン実行
スキャンを開始するとクイックスキャンが開始します。

クイックスキャンが終了するとAIスキャンが開始します。
検出されたファイルはパス別と種類別で確認することができます。
パス別

種類別

検出中のファイルが一覧に表示され、プレビューできるものはその場で確認できます。
大容量ドライブはスキャンに時間がかかるので、途中で見つかったファイルだけ先に復元することも可能です。
検出されたファイル一覧

プレビューで検出ファイルを確認可能

復元したいファイルを選択して保存
復元したいファイルにチェックを入れ、保存先を指定して復元します。
保存先は必ず別ドライブに指定してください(上書き防止)。

復元結果の確認
復元したファイルを開き、破損や欠損がないかを確認します。
テスト復元レポート(実例)
※ 実際の復元結果は環境によって変わります。
ケース①:誤って削除した写真(上書きなし)を復元する
結果:90%以上の確率でオリジナル画質のまま復元可能。
プレビューでサムネイルが確認できれば高確率で完全復元できることが多いです。
ケース②:フォーマットしてしまったSDカード(短時間)を復元する
結果:多数のファイルを復元できたが、一部は破損あり。
フォーマット直後であれば復元率は高く、カードの追記や撮影を続けると復元率が下がる傾向があります。
ケース③:上書きが発生している動画ファイルを復元する
結果:フル品質での復元は難しく、部分的に再生できる断片が戻ることが多い。
重要な動画は上書きが始まったらすぐ使用停止が鉄則です。
よくあるトラブルと対処法
スキャンが途中で止まった/異常終了する
別のUSBポートやケーブルで接続し直してみてください。
ドライブの健康状態をチェックする(ディスク検査ツールを使用)。
復元したファイルが開けない・破損している
プレビューで完全に正常に見えているファイルのみ優先して保存してください。
破損ファイルは別途修復ツールで処理する場合があります。
認識しないドライブから復元したい
物理的に認識しない場合はソフトでの復元は難しいです。
まずはOSやケーブル、別PCでの認識を確認し、それでも認識しないなら専門業者に相談しましょう。
購入前に知っておきたい注意点
購入前には以下の注意点をおさえておきましょう。
- 上書きを避ける
- 保存先を別ドライブにする
- 物理故障には限界がある
- プライバシー
上書きを避ける
復元したいデータのあるドライブには新しいデータを書き込まないこと。
これが復元成功のもっとも重要なポイントです。
保存先を別ドライブにする
復元時の保存先を必ず別のドライブにしてください。
上書きで復元が不可能になる場合があります。
物理故障には限界がある
ヘッド故障や基板障害など物理的な問題は復元ソフトでは対応できません。
無理をせず専門の業者へ依頼しましょう。
プライバシー
復元したデータは個人情報を含むことがあるため、取り扱いに注意してください。
まとめ(当ブログのおすすめ度)
RecoveryFox AIを実際に利用してみて、まず操作が非常にシンプルでわかりやすいと感じました。
「データを間違って消して困っている」という初心者に特におすすめできる復元ソフトです。
スキャンとプレビューは無料で行うことができ、プレビューで正常に表示されたファイルは復元できる可能性が高いです。
目的のファイルが復元できるかをある程度事前に確認してからライセンス購入を検討することができます。
データをすぐに復旧したい!という方は一度スキャンを試してみてください。
ただ、どの復元ソフトにも言えることですが「上書き」や「物理故障」では対応が難しいため、日頃からのバックアップ習慣も大切です。